米山 陸の世界

米山 陸(よねやま りく)

群馬県出身。群馬県立前橋高等学校卒業。洗足学園音楽大学音楽学部作曲コース卒業。
トランペットを白井道夫、作曲を小山千草、清水昭夫、伊藤康英、松下倫士、ピアノを岡庭萌子、和田さやかの各氏に師事。

2021年度

作品発表演奏会
 日時:2021年12月20日(月)
 会場:洗足学園 前田ホール

さまよい

この曲の制作にあたって何度も道を見失い、心を砕き、なぜ作曲をしているのかとさえ思いました。
されど頭を捻った末に吐き出した真珠にはえも言われぬ愛おしさがあり、きっと私はその輝きを追い求めているのでしょう。
「さまよう」という言葉は二つあり、うろうろ歩き回る「彷徨う」の他に苦しみうめく「呻吟う」というのもあります。
そして、さまようのは私でありこの曲でもあります。
時に嘆き、時に戯れ、踊り、歌い、暴れる。
しかし、何度迷おうとも一筋の信念のもとに進むべき道を模索し続ける。
これからも幾度となくさまようことになるだろうが、その度に壁を越え、輝きを増してやろうではないか。
そんな決意を感じていただけたら幸いです。


録音・録画会 in Summer 2021
 日時:2021年8月31日(火)
 会場:シルバーマウンテン1F

弦楽四重奏のための断章

題名の「断章」とはバガテル、つまりちょっとした作品のことを指します。今年度の冬にオーケストラによる作品を発表する予定ですが、そこで用いる主題や曲想を弦楽四重奏曲に転用し、弦楽器の奏法などを研究するという個人的な目的のもと作曲しました。奔放に走り回る無窮動的な要素を取り入れようとした曲ですが、この作曲のために窮境に陥ったというのはまた別の話です。