佐藤 未羽(さとう みう)
宮城県出身。常盤木学園高等学校音楽科ピアノ専攻卒業。
5歳からエレクトーンを習い8歳で「組曲アイス」を作曲。常盤木学園高等学校在学中に宮城県小・中・高等学校児童・生徒作詞・作曲コンクール作曲部門にて優良賞受賞。学外では編曲活動も行っている。
これまでにエレクトーンと作曲を黒澤真紀、ピアノを鎌田朋恵、作曲と和声学を木島由美子の各氏に師事し、現在は作曲、および作曲理論を松下倫士氏に師事。
2023年度
作品発表演奏会
日時:2023年12月18日(月)
会場:洗足学園 前田ホール
仏教の言い伝えで「故人を思い出した時、天国いるその故人の元に花が降りそそぐ」というものがあります。私はこの言い伝えを知った時にとても素敵だなと思ったのと同時に、故人に限らず今までお世話になった人や大切な人の事を思い出した時に、その人の元に花が降り注ぐようにどうか幸せが訪れて欲しいと思いました。そんな自分の想いを今回は音楽にしました。今、会える人も会えない人も、そしてこの曲を聴いてくださる方にもどうか幸せが訪れますように。
この曲はグリーグが妻のニーナとの結婚25周年、銀婚式の記念に作曲されました。トロルドハウゲンとはグリーグ夫妻が住んでいたノルウェー西部にある田園地帯の名前で、「妖精の丘」という意味もあるそうです。曲の構成は三部形式になっており、明るく楽しげな雰囲気が表現されています。
録音・録画会 in Summer 2023
日時:2023年8月30日(水)
会場:シルバーマウンテン1F
今回は金子みすゞさんの曼珠沙華( ひがんばな)という詩を用いて歌曲を作曲しました。
「村のまつりは夏のころ、ひるまも花火をたきました。」というフレーズから始まるこの詩を読んだ時、頭に思い浮かんだのは祖母の住む町、祖母の家でした。小さな頃からお盆に祖母の住む町へ行く度に感じている、懐かしさのある匂いや空気感を金子みすゞさんが綴った美しい詩と共に音に落とし込みました。
聴いてくださる方もそれぞれの懐かしい記憶を思い起こしながら聴いて頂けると幸いです。
2022年度
録音・録画会 in Summer 2022
日時:2022年8月30日(火)
会場:シルバーマウンテン1F
初めてチェロソナタを書きました。チェロについて、ソナタについて学びを深めながら書くことができました。さらに私の大好きな調性である変ロ長調を用いて書くことができて個人的にはとても幸せです。”自分の曲に自信を持つ”ということはまだまだ難しいですが、”好き”と思える曲を書くことができました。
2021年度
作品発表演奏会
日時:2021年12月21日(火)
会場:シルバーマウンテン1F
この曲は私自身が実際に見た夢からインスパイアされています。
とある小さな町にお姫様がいました。お姫様には思いを寄せる王子様がいました。王子様になかなか気持ちを聞く勇気が出ないと思っていたある日、こんな噂を耳にします。「聴くと運命の人が分かる曲がある。
しかし聴いた人は曲が終わった途端命が尽きてしまう」お姫様は心の中で葛藤しましたが自分の本当の運命の人を知りたいと思い、その曲を聴いてしまいます。
するとお姫様の頭上からゆっくりとキラキラした宝石が落ちてきました。お姫様は宝石に手を差し伸べます。すると宝石の中に顔が映し出されました。映し出された人、それはお姫様が思いを寄せていた王子様だったのです。お姫様は本当はこの曲を聴かずに幸せになれる運命でした。運命の人が自分の想い人だったという幸福感、しかしこの世を去らなくてはならないという絶望感が心の中をぐるぐる駆け巡る中、お姫様は息絶えたのでした。
ロンド形式になっていて場面の切り替わりが分かりやすいと思います。是非この物語を想像しながら聴いていただきたいです。
録音・録画会 in Summer 2021
日時:2021年8月30日(月)
会場:シルバーマウンテン1F
初めてヴァイオリンとピアノの曲を書きました。16小節のテーマが8つのバリエーションで変奏されていきます。穏やかに始まり、拍子が変わったり、突然暗くなったりとどんどん変わっていくお天気のような曲です。変化を楽しみながら聴いてくださると嬉しいです。ヴァイオリンとピアノの演奏を快諾して下さった小玉みどりさん、福田ルアナさんに心から感謝しています。