
西村 亮之介(にしむら りょうのすけ)
千葉県出身。幼少期には父にギター、中学3年間吹奏楽所属し母にフルートを教わる。千葉県立幕張総合高校芸術系列音楽専攻を卒業。3年間シンフォニック・オーケストラ部に所属。打楽器を主軸に、ポップス楽曲ではエレキギターも兼任。当時200人以上の部員全員で行う独自の舞台演目「オケスト」の、楽曲のアレンジャーリーダーを経験。『美女と野獣』より数曲のアレンジを担当、数回に渡りホールで演奏される。3年次には吹奏楽ポップスの作曲の機会をいただき、千葉県の浦安市文化会館にて行われた「スプリング・コンサート2024」にて、部内の精鋭ダンスグループ“スパイシー・キャッツ”と共に、新曲『SPICE!?』を吹奏楽60人余りの大編成で演奏。作曲を小谷野謙一、佐藤ひろのすけ、伊藤巧真の各氏に師事。
2024年度
作品発表演奏会
日時:2024年12月20日(金)
会場:シルバーマウンテン1F
短い序章から始まり、5つの小曲で構成されている。表題の通り、サーレ(Sare)という架空の地に広がる黒い森で、一つの物語が結着した様を音楽に著した作品。単なる異世界ファンタジーである。
α.サーレ黒森
その地に眠る旋律。旅する少年少女は勇者となるべく、大きな漆黒の木々が成す濃密な森の、奥深くへ足を踏み入れた。
β.歴史書 ※本日は公演時間の都合上演奏いたしません
その本は語る。遂に辿り着いた、森に聳える大きな廃洋館。奇妙な程人気の無い館内で、二人は一冊の書物を見つけた。嘗て國を築いていた大文明の遺物らしく、巻末には当時の筆者の遺言まで綴られていた。
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暴走。この洋館は、探し求めていた連中とは異なる文明のものらしい。その動揺と油断も全て敵の策中、奇襲により少女は連れ去られる。時は一転、意識を失った少年が次に我に返った時の景色は、十字に架けられた少女に向かって矢を射た瞬間だった。
δ.屍の副司令
蘇生された男。少女は薄暗い聖堂の中心で拘束される。正面に立つ古い軍服姿の男は、淡々と歴史を語り聞かせた。洋館を乗っ取り原住民を抹殺したという、勝利の歴史を。しかし長く続く対話は終着を待たずして、少年の背後からの不意打ちによって断たれた。
ε.Elgrodue
異種族。逃げも隠れもせず、狙うは将軍の首。満を持して二人が対峙した相手は、怪物であった。忽ち戦闘状態に入ると、目にも止まらぬ俊速で二人を圧倒する。だが、傷ついた身体が限界の白旗を揚げたがる中、彼らはやはり勇者だった。
ピアノの弱奏がウインドチャイムのように幻想を呼び、バイオリンがその世界観を朗朗と語り始める。並んでゆく言葉が次第に色づき、気付けばまっさらだったキャンバスは美しいもので満たされている。そしてそれを背景に、踊り出す主役。数多の地を巡り、時に未知の苦難に彷徨いつつも、強い意志を取り戻しフィナーレまで駆け抜ける。結末を迎えるとその幻想は遠のいていき、遂にあなたは最後のページを閉じ、表紙の題名を今一度見返した。
どんな国、どんな文化を示す訳でもなく、ただ聴き手一人一人が持っている“ファンタジー”に浸ってくれればよい。子供心に返って、寝る前によんだ物語の中身が夢の中で広がるような体験をしてほしい。