【卒業生情報】『第30回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール(イタリア)古典派部門』 第2位:三原有紀さん

本学大学を卒業、本学大学院を首席で修了した三原有紀さんが、イタリアで開催された第30回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール(イタリア)古典派部門で第2位に入賞しました。

三原有紀さんからのメッセージ

今年で第30回を迎えたこの協奏曲コンクールは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度延期され、2年越しの開催となりました。審査は、一次がビデオ審査、オーケストラとの共演はセミファイナルから始まり、セミファイナルで第一楽章、ファイナルで全楽章を演奏します。セミファイナルからオーケストラと共演できるコンクールはなかなかないので、そこに魅力を感じました。2年越しに開催されることが決定し私は既に完全帰国をしていましたが、今できるうちにたくさんのことに挑戦したいという思いも込めてチャレンジすることにし、1年ぶりにイタリアに戻りました。
ファイナルは私にとって今までで一番大きな舞台でした。演奏後は言葉だけでは表し難い大きな感動と安堵の気持ちでいっぱいで、一生忘れられないモーツァルトになりました。自分のやりたい音楽が少しだけ見えた気がします。
これからも演奏活動の幅を日本だけでなく海外にも拡げ、さまざまな文化やコミュニティと交流をもち続けていきたいです。この経験を糧に、そして頂いた評価に相応しい音楽家になれるようこれからも頑張っていくので温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

三原有紀【プロフィール】

大阪府出身。洗足学園音楽大学大学院を首席で卒業。その後渡伊、イタリア国立ノヴァーラ音楽院を賞賛付き満場一致の満点、さらに特別名誉賞を得て卒業。第41回PTNAピアノコンペティション グランミューズG部門金賞。2018年アンドレアバルディ国際ピアノコンクール第1位。2018年Bellano Paese degli artisti国際ピアノコンクール第1位。2019年Città di Villafranca国際ピアノコンクール第1位、審査員特別賞受賞。2020年Sergio Fiorentino 国際ピアノコンクール第2位。2021年オレッジョ国際ピアノコンクール第2位、Sergio Fiorentino賞。2022年チッタ・ディ・カントゥピアノコンクール第2位。他国内外のコンクールにおいて優勝、イタリア各地にてソロ、室内楽の演奏会を行うと共に、多数の音楽祭に参加、コンチェルトソリストとしてオーケストラと共演し好評を得る。
これまでに、ピアノを井上聡美、今野早苗、清水将仁、藤井一興、Luca Schieppati 、Mario coppolaの各氏に、室内楽をMonica Cattarossiに師事。