1.輝ける始まりの風 / 小出 寛敬（学部2年）
何かが始まることに対する期待感や高揚感、そして、自分以外の誰かが新しい挑戦をすることに対して応援したり、背中を押せるようなイメージで作曲しました。華々しく、覚えやすいキャッチーなテーマがポイントです。 辛く苦しい過去があったとしても、これから始まり、始めることは目一杯楽しもう！そんな気持ちになっていただけたら幸いです。 最後まで疾走感を持って、このコンサートの「始まり」を努めます。お楽しみください。
2.春の宴 / 樊穎瑜 FAN YINGYU（院1年）
年の初めの春の日に
大地の冷は褪せてゆき
雪融け水は渓谷へ
春の吐息が命吹き込む
粛として、生き生きと、絢爛に
ありとあらゆる美しきは ここに始まるこの曲からは、様々な形の春の姿を聴き取ることができるだろう。全てを照らし、早春の冬の雪解けから花の開花、万物の復活、そして最後に喜びに溢れた宴となる奇妙な魔法がもたらされ、希望に満ちた門出となる。
3.Adventure is Waiting / 常楽 太一（学部3年）
心にモヤがかかったような先が見えない不安の中、冒険は突然に始まり見たことのない景色と出会っていく。 たとえ今思うように動けなくても、きっと冒険はすぐそこで私たちを待っているのだということを表現しました。そして、この曲を聴いていただくことそのものがちょっとした心の冒険になればいいなと思っています。
4.明日- Tomorrow’s story- / 呼野 阿美香（院1年）
2020年から世の中が大きく変化したことで、日々の大切さをより一層強く感じるようになり、同時に、先が見えない中で時々立ち止まりながらも、一歩ずつ前に進んでいかなければいけない苦しさや辛さも感じた。 この作品は、そんな時代を懸命に生き、様々な思いや感情を抱きながら一歩ずつ明日を 歩み始めようとする全ての人を想って書いた作品である。 この作品が、明日という1ページを歩む全ての人に優しく寄り添い、そっと背中を押し てあげることができれば幸いである。
Piano：呼野 阿美香
5.Grass-stones-mountain / 正田 文香（学部1年）
冒険の始まりを連想するワクワクするような曲です。様々な展開を盛り込み、意外性や音楽の楽しさを表現しました。レトロゲームのような音楽と壮大な生楽器のサウンドの、意外な融合をぜひお楽しみください。どのパートのフレーズもこだわっているので、じっくり聴いていただければ幸いです。
A.Guitar：正田 文香（学部1年）
E.Bass：野口 拓馬 （学部1年）
Drums：田中 遥己（学部2年 打楽器コース）
Piano：兒玉 もも（学部2年 電子オルガンコース）
Bandoneon：片山 柊（学部2年 ワールドミュージックコース）
6.ARCHE / 張 書豪 SHUHAO ZHANG（院2年）
ARCHEとは古代ギリシア語で「はじまり」の意味であり、哲学用語としては「根源」の意味もあります。私にとって、学生時代及び留学生活の終了であり、人生の次のステップの始まりでもあります。そして、曲の中間部にはミニマル・ミュージックの要素を入れました。復雑には聞こえないが、単純なモティーフと変拍子の繰り返しで面白いです。
7.次の世界へ / 鍾祥 Chung Hsiang（学部1年）
「信号のような音が集まり、クラリネットの音が形成された。その後、様々な楽器がだんだん入 っていく」これは世界の本質が「単純な粒子で形成されており、それが続いて進むこと」を表している。世界の一員でありつつ、観察者である主人公は思想という船に乗って粒子界、人間、文明または 自然を旅する。主人公は自分が美しいと感じる世界と粒子しかない本質、言い換えれば現象と真 実の隔たりに葛藤するも、結局その両方を受け入れ、自分の生き方を見つける。
8.Harmony / 塚田凜（院1年）
オーケストラサウンドを意識した、ボーカロイドによるポップス作品です。「はじまり」をテーマに、徐々に走り出す感情を描いています。 他者との関わりや繋がりによって生まれる心の彩りを、音の重なりや動きに見たて、タイトルを和声という意味のHarmonyにしました。各パートの跳ねるような音の掛け合いをお楽しみいただければ幸いです。
9.hide-and-seek / 仲尾 円点（学部2年）
“hide and seek”は英語で”かくれんぼ”という意味です。
童話や絵本のような物語の始まりをイメージし、浮遊感のある和声を取り入れ、少し不思議で幻想的な曲調を目指しました。
物語の先でどんな世界が待っているのかを想像しながらお聴き頂けると嬉しいです。
Vocal：黒木 愛理（学部2年 ミュージカルコース）
10.希望へのきざはし / 岡村 宥祐（学部2年）
「きざはし」は「階段」を意味し、2つに区切ると「刻む」「橋」となります。映像には階段や時計も登場していますので、今もまだ大変な時期の中「希望」を抱き続け、明るい未来へスタートしていけるよう願い、このタイトルをつけました。 「どんな景色が広がっているのだろう」という期待感やワクワクした感情をお届けできるよう、映像に寄り添った音楽を目指しました。是非映像と一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
11.予感 / 山田 未織（学部3年）
初めて映像を見たときに感じた「跳ねる、楽しい、カラフル」のイメージから、「何かの始まりに胸が高鳴る様子」と解釈し表現した楽曲です。映像に合わせて動く音楽やクライマックスに向けての曲調の変化、特に曲の終わり方はこだわったところなのでお楽しみいただけたら嬉しいです。
12.Starting Over / 橋口 幸寿（学部4年）
希望や期待感をキーワードに、華やかな雰囲気に仕上げました。 映像に合わせながらも、しっかりと自分の音楽を主張するという意識を持って制作に臨みました。 タイトルである「Starting Over」は、”始めからやり直す”という意味です。 倒れたドミノを並べ直すように、人生は挫折の連続であり、やり直しの連続なのだと思います。
13.彩り / 呉 昊 WU HAO（院2年）
大学院生活が終わり新しい生活が始まる、そんな境遇の自分の思いから連想してこの曲を作りました。今回の曲では、今までに学んだ十二音技法などの知識や映像に合わせて音楽を作る練習が実を結び、とてもよい仕上がりになりました。ピアノとハープの使い方や、秒針に合わせたグロッケンなど、さまざまなところで工夫を凝らしました。
14.Nemesia caerulea / 鈴木 美羽（学部3年）
私が音楽を通じて表現したいこととは。改めて自分と向き合いこの曲を作りました。 日頃抑え込んできた感情や自分の中での葛藤にとらわれることなく思うがままに音楽をしたいという想いをこの曲に込めています。 楽曲タイトルの「ネメシア」は可愛らしい花だけど「偽りのない心」という芯の強い花言葉を持っています。 そんな信念を持ちながら今公演で自身の弾くピアノも含めて感じたままを表現したいと思います。 この曲が私にとってのスタートです。
Piano：鈴木 美羽（学部3年）
15.邂逅 / 佐藤隼斗（院1年）
何かの始まりには必ず偶然が絡んでいると、私は思っています。 自分自身は、大学時代に思いがけずとある楽器と出会って、それからそれまで苦手だったオーケストラの作曲をするようになりました。こうして「邂逅」をお聴きいただけるのも、偶然がきっかけだったというわけです。
16.The Heroic Villain / 髙田 乃愛（学部3年）
この楽曲は、ダークヒーロー的な1人のヴィランの誕生を描いています。悪として生まれたヴィランがヒーローと出会い感化され、自分なりの正義を見つけてダークヒーローとしての人生を”スタート”する、そんなストーリーを曲にしました。 今回は映画テーマ曲を想定して作曲しており、耳に残る主題メロディを何度も繰り返す構成になっているのですが、飽きないように様々な対旋律、リズム、楽器、音域で工夫しているので、ぜひ楽しみながら聴いていただければと思います。
17.より良き明日への第一歩 / 酒井 慎太郎（学4年）
希望や始まりを感じさせる聞き手がワクワクするような楽曲を目指した作品。
木管の静かな始まりから弦が加わり、生き生きとした金管が主体になって曲が盛り上がっていきます。
曲調が変化しつつも切れ目を感じさせることのなく飽きさせない楽曲になっています。
Ed. 「花より男子」よりメインテーマ/ 山下 康介
2005年10月にTBS系金曜22時に放送されたTVドラマ「花より男子」（はなよりだんご）のメインテーマ曲。
番組は同年クールNo.1のヒットとなり、続編「花より男子リターンズ」や映画「花より男子F（ファイナル）」も製作された。
出演は、井上真央。松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力ほか。
私にとって、いわゆるプライムタイムのドラマ枠の音楽を手掛けたのは、この作品が初めてで、非常に思い出深い作品である。
このメインテーマのメロディは、監督とのdemoのやりとりにおいて、すぐにOKをもらえず、ギリギリまで再考を重ねた末に出来上がった曲である。
オリジナルは、そんなに大きな編成での録音ではなく、エレキギターのサウンドも印象的であるが、今回はギターなしのフルオーケストラのために新たに編曲し、サイズこそ短くまとめているが、当時のアレンジをなるべくそのまま生かすように心がけた。
この作品によって、私の「未来」が大きく変わったと言っても過言ではないだろう。