ファンファーレオルケスト 企画運営責任者 露木 薫

『ファンファーレオルケスト』って何だ?と思いましたか?

ファンファーレオルケストは充実した合奏授業カリキュラムを持つ洗足学園音楽大学ならではの合奏授業の一つです。その編成はサクソフォーンを発明した楽器製作者アドルフ・サックス氏の考案と言われ、ベルギー・オランダを中心にヨーロッパで親しまれて来ました。

アドルフ・サックス氏は同じ指遣いで演奏できるサクソフォーン・ファミリー(ソプラニーノ・ソプラノ・アルト・テノール・バリトン・バス・コントラバス)を開発製造し、同じように金管楽器でもサクソルン・ファミリーを発明しました。バリトン・ユーフォニアム・E ♭バス・B♭バスなどがその代表格と言えるでしょう。

ファンファーレオルケストという編成では、独特な柔らかい音質が特徴的なフリューゲルホルン・セクションと機動力が高く広い表現力を持つサクソフォーン・セクションがオーケストラの弦楽セクションのような役割を果たし、そこにバリトン・ユーフォニアム・E♭バス・B♭バスなどの円錐形金管楽器とフレンチホルン・トランペット・トロンボーンなどの円筒形金管楽器、打楽器群が加わります。

柔らかく奥深いサウンドからダイナミックでパワフルな一体感が大変魅力的で、オリジナル作品も次々と生まれています。洗足学園音楽大学では2年生以上の合奏授業として、毎年100名を超える学生が履習し、年間2回の定期演奏会を開催しています。

ゲストコンダクターには、ヤン・ヴァンデルロースト氏やフィリップ・スパーク氏をはじめ国内外の著名な指揮者や作曲家を招き、 充実感の濃いコンサートを行なっています。

2020年度は、第29回定期演奏会を6月27日(土)14:30開演(指揮:松元宏康)洗足学園前田ホール、第30回定期演奏会を11月20日(金)19:00開演未定(指揮:ヤン・ヴァンデルロースト)府中の森芸術劇場ドリームホールで開催します。是非、演奏会で洗足学園音楽大学ファンファーレオルケストの演奏を聞いてください。そして2年後、3年後にはステージで一緒に音楽を奏で、感動を分かち合いましょう。

2019年11月16日前田ホールにて、P.スパーク作曲「宇宙の音楽」
ファンファーレバンド版をスパーク氏と世界初演を行う。